その2:九イ分の街

小学校の入口からすぐ下に九分への階段がありました。
ガイドブックに載ってるような九分の風景をようやく見つけました。



ここからお店を冷やかしながらどんどん下って行き、とりあえず一休みしようということで、九分茶房という茶芸館へ。


おそらく日本人観光客も多いのでしょう、日本語の通じる店員さんがいました。
通されたのは、靴も脱げるちょっとした仕切りの中。



何種類もお茶があったのですが、正直日本で飲む茶色の烏龍茶や鉄観音茶くらいしか知らなかったので、母がおススメを聞いたら、結構高いお茶を勧められて、母も「じゃそれで」というもんだから、内心では「茶にしては、お高い・・・」(台湾の食べ物の値段に慣れてきたため)と思ったんですが、このお茶がのちのち私の台湾茶への関心を深めていくことになりました。




テラス席もある。晴れていればおそらく絶景なんでしょう。

炭で鉄瓶をシュンシュンさせながら、ひんやりとした山の空気が流れてくる中でゆっくりする時間は格別で、二時間ほどいました。


それで、ここで飲んだお茶は「高山茶」の中でも高級な「梨山茶」といいます。
茶壺(チャフー)ではなく、蓋碗(がいわん)で頂いたのですが、爽やかで香りがよく、味もまろやかなことといったら!
(この器を区別して認識するくらいまで、帰国してから台湾茶にはまったということです・・・。きっかけはどこに転がってるかわかりませんね。)


飲んだ場所の雰囲気のせいかなと思っていたんですが、残った茶葉を持ち帰ってOKだったので、自宅で飲んでみても味は変わりませんでした。
高山茶の中で有名な阿里山とは本当にまた違う爽やかさなんです。ちょっとびっくりしました。


茶芸館の中には沢山の茶器も売っていて、雰囲気がすごくよかったです。茶芸館をあとにして、またぶらぶら。

すてきな階段があちらこちらにある。





これはこどもは泣くんじゃないか。



ここが金山だったなごりの五番抗。
近くに靴がピヨピヨ鳴る男の子がいてかわいい。おじいちゃんが面倒見てた。



九分で一番有名な場所。



九分の提灯の灯った風景が見たかったので、夕暮れまでいました。
日暮れに灯る提灯はとても幻想的でした。




できれば十三層遺址や、となりの山の黄金神社にも行きたかったのでしたが、スケジュールが厳しかったためあきらめました。
帰りはまたタクシーで駅まで。
帰りの電車は時間通りに来ず、途中で急行待ちをしたり、行きより随分かかりました。